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能楽鑑賞入門 第10回「能『安達原』を読み解く」
今月取り上げる能『安達原』は、福島県二本松市に伝わる鬼女
伝説をもとにした作品です。
廻国巡礼をする熊野那智の山伏・祐慶とその一行が安達原に
さしかかり、野中の一軒家に泊めてもらうと、そこは伝説の鬼女
の棲み処でした。
観世流以外では『黒塚』と題するこの作品は、歌舞伎や浄瑠璃
にも展開されよく知られています。後半に鬼女の本性をあらわす
女と山伏一行の応酬は、動きと緊張感に満ち、初心者や子ども
むけにもしばしば上演されますが、実は非常に奥の深い心理劇と
とらえることもできる作品です。
して鬼なのか? 般若の面に託されたシテ(主人公)の思いを
どのように受け止めるのか。読み解きの糸口を探っていきます。
開催日時:令和4年6月28日(火)18時30分~20時00分(18時開場)
場所:国立能楽堂 大講義室(渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
講師:氷川まりこ
参加費:一般3,000円 /R会員2,000円/S会員¥1,500
青少年¥1,000(満12才~26才未満)
定員:80名(要予約)
◆《参加申込》 伝統文化交流協会
下部予約フォームより以下ご記入の上お申込下さい。
【イベント名「6/28能楽鑑賞入門」/ お名前 / 電話番号 /
メールアドレス/ 予約人数】
後日、受付確認メールにて代金振込のご案内をお送りいたします。
◆講師プロフィール:氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)
横浜エフエム放送で開局準備から番組の企画・編成を担当。
その後、フリーの放送作家、雑誌記者、編集者として幅広く
トレンドの取材を重ね、1990年代以降は、能楽を中心に、
茶、花、香、禅など室町期の東山文化の芸道、芸能を専門
として、書籍や記事の編集・執筆、レクチャーなどを行なっ
ている。豊かな経験と取材に裏づけられた知識を基に、多岐
にわたるジャンルを縦横につなげて時代や文化をまるごと
とらえる力は評価が高く、多くの取材の指名を受けている。
◆国立能楽堂公演のチケット手配も!
講座受講者でご希望の方には、取り上げた作品が上演される
国立能楽堂公演の正面席チケット(有償・割引料金)を
ご用意いたします。上記講座申込と合わせて、予約フォーム
メモ欄にて「安達原チケット何枚」とお申込ください
(受付締切:6月17日)。
8月4日(土)18時30分開演 企画公演
狂言『入間川』能村晶人(和泉流)
能『安達原』(岡 久広/観世流)
主催:一般社団法人 伝統文化交流協会
共催:古典の日推進委員会
特別協力:ジャポニスム振興会