Tpacは一般社団法人 伝統文化交流協会が運営する公式サイトです。伝統文化を幅広くご紹介していきます。
第3回「源氏物語 京ことば語り」2023年6月4日(日)14:00~ 清澄庭園【大正記念館】
もののあはれ源流への旅
『京ことば 源氏物語』
言霊の国日本――「ことば」はその土地の独特の気候風土が育んだ感性によって紡がれたものです。複雑で微妙に移ろいゆく京都の自然は当然そこに住む人々の
心に影響しました。平安の時代、物語は読むものではなく聴くもので、語りの担い
手は高位の女官「女房」でした。千年の昔京都で生まれた源氏物語を「今女房」が
京ことばで語ることにより、気候風土のもたらす発想の息吹そのものが「音」と
なって響いては消えるその中に、源氏物語の底に流れる「もののあはれ」をくみ
取っていただけることを願います。
―――女房語り 山下智子
2023.6.4(日)
開場13:30 開演14:00
清澄庭園【大正記念館】
参加費:一般4,000円 R会員3,000円/S会員2,000円
青少年1,000円 ※青少年: 満12才~26才未満
二帖【箒木】三帖【空蝉】あらすじ
【箒木の巻後半】源氏は方違えに泊した邸で、主・伊予の守の若い継母が
ここに来合わせていると聞く。雨夜の品定めで中の品の女性に興味を
持っていた源氏は、皆が寝静まると女の寝所に忍んだ。その後も源氏は
女の弟小君を手なずけ逢瀬を企てるが、女は人妻である我が身を謹み源氏を
受けいれようとしない。
【空蝉の巻】
源氏は腹立たしい思いでいたが諦められず、ある夏の夕方再び女の元へ忍んだ。
格子から女とその継子が碁を打つ姿を垣間見、美しい継子と貧相だが奥ゆかしい
女を見比べる。夜更けて、女は源氏のことを思い眠れずにいる。と、寝所に忍び
込んでくる源氏の気配に気づき、隣で眠っている継子を残して床を抜け出した。
源氏は美しい継子と契ってしまう。女の薄情に失望した源氏は恨みながらも彼女が
抜け殻のように残した薄衣と添い寝し、恋しい思いを文に託す。源氏の志に女は
我が身の拙さを嘆く。
山下智子プロフィール
京都市出身。仲代達矢主宰無名塾に学び、三島由紀夫近代能楽集「道成寺」「熊野」
をはじめ舞台、TVにて活動。
2003年より声の表現中心に活動。
NHKラジオドラマにレギュラー出演と作品提供。
朗読劇、映像番組、文楽人形芝居での語り、電子書籍、大修館書店国文教科書CD等での朗読。
「京ことば源氏物語」の女房語りを通し、失われゆく美しい京ことば、
やまとの心を後世に伝えるべく各地で語り会をひらき国内のみならず海外でも
好評を博している。
京都観光おもてなし大使
http://www.genji-kyokotoba.jp/
主催:一般社団法人伝統文化交流協会
後援:古典の日推進委員会 古典の日
特別協力:ジャポニスム振興会