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能を読み解く第二回『杜若』2023年6月14日(水)19:00開始 国立能楽堂大講義室

今を盛りと杜若が群れ咲く三河国の八橋。旅の僧が、その景色の美しさに足を止め眺めて
いると、女が現れて、ここはかって在原業平が「かきつばた」の五文字を句の頭に置いた
和歌「からころもきつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」を
詠んだ名所だと教えます。
そして、実は自分は杜若の精だと明かすのでした。
『伊勢物語』を背景に、草木の精であるシテ(主人公)の姿に、業平と二条后高子の禁断
の恋の物語が重なり、歌舞の菩薩の化身とされる業平が重なり、草木までもが成仏できる
と説く仏数の思想が重なります。妖しく咲く紫の花は、時に男の姿となり、女の姿となり、
その間(あわい)となりーー。作者・金春禅竹ならではの濃密にして清らかなエロスの
世界を紐解きます。


開催日時:令和5年6月14日(水)19時00分~20時30分(18時30分開場)
場所:国立能楽堂 大講義室(渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
講師:氷川まりこ
参加費:一般4,000円 /R会員2,500円/S会員2,000円
            青少年割引1,000円(満12才~26才未満)



◆講師プロフィール:氷川まりこ(伝統文化ジャーナリスト)
 横浜エフエム放送で開局準備から番組の企画・編成を担当。
 その後、フリーの放送作家、雑誌記者、編集者として幅広く
 トレンドの取材を重ね、1990年代以降は、能楽を中心に、
   茶、花、香、禅など室町期の東山文化の芸道、芸能を専門
 として、書籍や記事の編集・執筆、レクチャーなどを行なっ
 ている。豊かな経験と取材に裏づけられた知識を基に、多岐
 にわたるジャンルを縦横につなげて時代や文化をまるごと
 とらえる力は評価が高く、多くの取材の指名を受けている。 

◆今後の講座予定
※()内はリンクする国立能楽堂公演
・8月30日(水)14:00-15:30 能を読み解く#3「芭蕉」
 (9月30日(土)昼 能「芭蕉」 観世恭秀(観世流))
・10月7日(土)14:00-15:30 能を読み解く#4「実盛」
 (11月11日(土)昼 能「実盛」 朝倉俊樹(宝生流))
・12月13日(水)19:00-20:30 能を読み解く#5「巴」
 (1月19日(金)夜 能「巴」 西村高夫(観世流))
・2月19日(月)14:00-15:30 能を読み解く#6「志賀」
 (3月6日(水)昼 能「志賀」 佐野由於(宝生流))

主催:一般社団法人 伝統文化交流協会   
共催:古典の日推進委員会
特別協力:ジャポニスム振興会 

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